前回は塾選びで最も気になる学費についてお話しました。
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中学受験の塾選び。日能研vs浜学園~やっぱり大事な学費編
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学費は確かに大事ですが、もちろん中身も同じくらい大事です。
学費の差がどこで生まれているのかを、検証していきたいと思います。
学費振り返り
日能研
本科 |
授業 学力育成テスト 公開模試 |
4科目 | 月額 31,350円 |
3科目 | 月額 29,150円 | ||
2科目(土曜) | 月額 21,450円 | ||
本科灘特 | 4科目 | 月額 36,300円 | |
3科目 | 月額 34,100円 |
選択講座 | 土曜(算数Ⅱ) | 月額 5,500円 |
浜学園
マスターコース | 3科目 | 37,400円 | |
土曜マスターコース | 復習テスト無 | 2科目 | 19,800円 |
復習テスト有 | 25,300円 | ||
復習テスト無 | 3科目 | 26,400円 | |
復習テスト有 | 34,650円 | ||
マスターコース 社会 | 9,900円 |
併習生料金 | 単独生料金 | ||
最高レベル特訓 | 算数 | 8,800円 | 16,170円 |
最高レベル特訓算数(居残指導) | 1,100円 | 1,100円 | |
灘中合格特訓 | 算数・国語セット | 5,500円 | 12,210円 |
コース内容
学費のみの比較で塾を決めると、入室してから後悔することになる可能性もあるので、内容も確認していきましょう。
授業時間
日能研(本科3科目)
国語 | 算数 | 理科 | 1週間合計時間 |
70分 | 70分×2コマ | 70分(隔週) | 280分 |
4年生は1日2コマ実施し、週に2日が一般的です。
理科は隔週で実施されます。
1週間の勉強時間は合計280分です。
浜学園(マスターコース3科目)
国語 | 算数 | 理科 | 1週間勉強時間 | |||
復習テスト・ 解説 |
講義 | 復習テスト・ 解説 |
講義 | 復習テスト・ 解説 |
講義 | 330分 |
55分 | 55分 | 55分 | 55分 | 55分 | 55分 |
浜学園は1日1コマで、週に3日か一般的です。
毎回、前回の講義の復習テストと解説があるので、当日の講義自体は55分と、日能研の70分と比較すると短めです。
中学受験に重要な『復習』に力を入れていることが分かります。
1週間の勉強時間は330分です。
日能研は家庭学習として『復習』をしっかりする必要がありますが、浜学園は復習の時間を確保してくれているイメージです。
これは今、復習に苦労している我が家にとってはうらやましいシステムです。
家庭学習サポート
Web動画
用事や体調不良でお休みした時、授業だけでは理解できず復習したい時、テスト前の対策をしたい時、受講している授業をWebで視聴できます。
最近は、どこの塾も導入しているようです。
もちろん日能研も浜学園も導入しています。
欠席 | 復習 | 視聴可能期間 | |
日能研 | 無料 | 無料 | 学年末まで(1月31日) |
浜学園 | 無料 | 有料 | 二か月間 |
日能研は基本的に全て無料で視聴でき、学年末まで何度も繰り返し視聴できます。
マリンは授業のスピードは速すぎて、ートを写している間に先に進んでしまうと嘆いていました。
しかしWeb動画であれば、一時停止してノートを写したり、問題をじっくり考えることができています。
この動画は本当にありがたいです。
一方、浜学園は欠席時のみ無料で視聴できますが、復習は有料となってしまい、期間も2か月と短いです。
しかし浜学園は有料のものもありますが、その他コンテンツが充実しています。
主なコンテンツです。
Web全問解説講義 | 無料 | 講師がテキストの問題を解説 |
Web講義一挙再配信 | 有料 | 前々学年まで遡ってWeb講義を受講 |
公開学力テストWeb解説講義 | 無料 | 毎月の公開学力テストを解説 |
中学受験は「予習はするな、でも復習はしっかりと」とよく言われます。
浜学園は、その復習をサポートするサービスが充実しているように思います。
宿題
宿題は実際に通ってみないと分からないので、日能研の宿題事情のみ紹介します。
宿題はもちろん毎回出ます。
- 授業中の問題の解きなおし(国算理)
- 宿題用テキスト(国算理)
- 計算問題(毎日)
- 漢字(毎週テストあり)
こう見ると少なく感じますが、実は結構なボリュームです。
授業中の問題の解きなおしは、その子の実力によります。
マリンは最初の頃はほぼ全部解きなおしでした。
全部できてる子と比べると、宿題のボリュームが2倍に。。。
計算問題は毎日3問ずつで、タイムも計ります。
漢字は15問。
毎週テストがあります。
宿題は1週間後の授業で提出なので、はじめは余裕~と思っていました、
しかし塾がある日は帰りが遅いので、宿題できず。
他の日は別の習い事があるし、日々の学校の宿題もあります。
テスト前はテスト対策も必要です。
四年生の家庭学習は親のサポート必須です。
しかし四年生、まだまだやる気も集中力も不安定。
気分が乗らなかったら、ギャーギャー泣き叫んで勉強になりません。
我が家は共働きのため、家庭学習を始める時間が必然的に遅くなり、疲れと睡魔も襲ってきます。
これ、マジで結構悲惨です。
親子共々、それなりの覚悟必要です。
Web情報サービス
日能研
日能研には会員制Web情報サービス『MY NICHINOKEN』があります。
テスト二日後の夕方には、採点済の答案画像や成績表を確認できます。
成績表では、各設問の本人の正誤、各設問の受験生の正答率、解説、模範解答を確認することができます。
成績確認以外にもコンテンツがあります。
- ちょっとした問題や読書ガイドなどの学習サポート
- 中学校情報
- 教室からのお知らせ
- 卒業生の体験談
成績確認以外は、あまり利用しなさそうですし、実際成績確認しか見ていません。
浜学園
浜学園にもWebサポートがあります。
日能研の同様、基本的には成績確認がメインとなります。
- 成績確認・成績分析
- 浜学園からのお知らせ機能
- 講座・イベントなどのネット申込
- 学力テストにあわせた学習サイクル
- 学習計画表
- 欠席連絡
- 中学入試情報・特色
ココがおすすめ
浜学園は実際に利用していないので詳細は分かりませんが、内容を見ている限り、Webサービスは浜学園に軍配が上がりそうです。
まとめ
学費 | 授業時間 | 家庭学習サポート | Webサービス充実度 |
浜学園>浜学園 | 浜学園>日能研 | 浜学園>日能研 | 浜学園>日能研 |
学費は浜学園の方が高いですが、授業時間、家庭学習サポートやWebサービスの充実度を鑑みると、決して高過ぎることはなく、払う価値はあるように感じました。
学費は安いにこしたことはないですが、中学受験でどこまで塾のサポートを必要とするか、どこの中学校を目指すのかなど、多方面から考えて塾を選ぶことをおススメします。