『自己肯定感』という言葉、知っていますか?
私は子育てをするまで、この言葉を意識したことはなく、正直なところあまり意味も分かっていませんでした。
子どもが通っていた保育園の保育方針で知りました。
『自己肯定感』が高いと、自分のことはもちろん、周りの人や友達も大切にすることが分かっています。
そしてこの『自己肯定感』を高めるためには、こども時代が大事といわれています。
自分自身が親になって改めて感じたこと、親となって意識していることを紹介していきます。
そもそも『自己肯定感』って何?
『自己肯定感』とは
『自己肯定感』とは、自分自身を価値のある存在として肯定できる感情のこと。
他人からの評価ではなく、自分自身がどう捉えているかによって決まる感覚のこと。
「自分には価値はあるんだ」「自分は必要とされているんだ」「自分は愛されているんだ」といったような自分の存在を前向きに考えることができる、つまり、「自分大好き!!」と思える感覚です。
世界中で大ヒットした「アナと雪の女王 Let it go」
自分を好きになって~、
ありの~ままの~自分になるの~
ありのままの自分を受け入れる、ありのままの姿を見せる、そんな前向きなエルサに憧れた人は少なくないはずです。
子どもの『自己肯定感』が低い日本
しかし、日本の子ども達の『自己肯定感』は諸外国と比較して低く、先進国の中でも最下位と残念な結果になっています。
例えば、「自分自身の満足している」という質問に対しての日本人の自己評価は「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせても45.8%でした。
他の6か国すべて70%を超えていますから、日本人は自分を肯定する感覚が低いとわかります。こんなに物質的に恵まれている日本で、『自己肯定感』が低い要因はどこにあるのか考えると、やはり日本特有の教育のあり方や文化が影響しているのではないでしょうか。
ある教育熱心な幼稚園の入園説明会に参加した時の話です。
園長先生の冒頭のあいさつでびっくりしたことを覚えています。
みんなと同じことができない=ダメな子というレッテルを張られ、個性がなくなるこどもになってしまうのではないかと不安になり、もちろんこの幼稚園には入園しませんでした。。。
『自己肯定感』を育む最も重要な幼少期に、このような教育を受けていたら『自己肯定感』が低くなることは推して知るべしです。
『自己肯定感』が高いこどもと低いこどもの特徴
『自己肯定感』は「自分に価値があるんだ」「自分はあいされているんだ」といった自分の存在価値を前向きに受け止め、「自分大好き!」と思える感覚のことです。
『自己肯定感』が高いこどもは以下のような主な特徴があります。
- コミュニケーション力が高い
- 自分の感情をコントロールできる
- ポジティブ思考、プラス思考
- 失敗を恐れず、挑戦することができる
- 他人と自分を比較しない
- 自分の感情をコントロールすることができる
『自己肯定感』が高いこどもは、自分は大事にされていると感じているため、周りの人も大事にできます。
また、自分の力を信じているため、失敗を恐れずに挑戦することもでき、他人と比較して自分を責めることもありません。
人と積極的にコミュニケーションをとり、仲良く遊んだり喧嘩したりしながら、何気ない日常の中で他人を思いやる気持ちを学んでいくことができます。
一方、低い子どもの特徴は、高いこどもの逆になります。
自分に自信がないため、失敗したらどうしようと挑戦することを恐れます。
「どうせ私なんて」と他人と比較して自分を否定的に考えてしまうため、積極的にコミュニケーションがとれずに、一人殻に閉じこもってしまします。
感情のコントロールができず、人や物にあたってしまうこともあるかもしれません。
子ども達への思い
子どもたちが生まれてから一日もかかさず言っている言葉があります。
あなたはママとパパの
大事な大事な宝物だよ
朝起きて「おはよう」の後に必ず伝えています。
なぜ朝に言うの?
これはあくまでも持論ですが、大切な一日を気持ちよくスタートするためには朝が一番重要だと思っています。
「今日も一頑張ろう!」と明るい気分で起きることができたら、今日一日きっと元気にやっていけるはずです。
でも嫌なことがあったり、学校に行くのが嫌な日は、朝から憂鬱な気分になりがちです。
小学生にもなると学校で嫌なことがあっても、全て親に話してくれるとも限りません。
だからこそ、毎日毎日朝に伝えています。
「あなたはママとパパの宝物。大事な大事な宝物だよ。何があっても味方だからね、今日もいっぱい頑張っておいでね」と。
この言葉に、「自分は大事にされている」「自分は守られている」「何があっても親が味方になってくれる」と思って、
新しいことに挑戦したり、辛い嫌なことも乗り越えてくれたらと、親の切なる願いを込めています。
まとめ
『自己肯定感』は目に見えるものではないので、どう育てていけばいいか毎日試行錯誤しています。
正直、言ってはいけいない言葉で子ども達の『自己肯定感』を下げてしまっていることもあります。
その度に「またやってしまった」と私自身の自己肯定感も下がってしまいます。
でもこの『自己肯定感』を意識するだけでも、子育ての質や子ども達の成長は変化していくと信じています。
私自身も親としてまだまだ未熟ですが、このポリシーだけはずっと守り続けていきたいと思います。