前回は日能研と浜学園の基本的なことを比較しました。
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中学受験の塾選び。日能研vs浜学園~基本編
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今回は、中学受験最大のデメリットになるお金問題。
人生で一番高い買い物であるマイホームの次に高い教育費。
私立校の学費が高いことは当たり前、その学校に入学するための進学塾もお値段お高めです。
しかも4年生から通うとなると、3年間の塾代がかかります。
ブログを始めた理由の一つが、今後雪だるま式に膨れ上がってくる教育費を稼ぐためでもあります。
という方もいると思います。
なぜか塾って、ホームページに学費などを掲載していないんですよね。
そして資料請求しても同封されていない。
入塾説明会に行って、やっと手に入る。
浜学園は入塾説明会の資料になく、受付で申し出てやっともらえました。
でも中学受験をすると決めたら避けて通れない問題なので、しっかり見ていきましょう。
2021年度学費
小学4年生
小学4年生から進学塾に入室を検討する人が多いと思います。
マリンもそうでした。
日能研と浜学園の小学4年生の学費を比較してみましょう。
日能研
入会金 22,000円 ※兄弟在籍の場合は入学金免除
本科 |
授業 学力育成テスト 公開模試 |
4科目 | 月額 31,350円 |
3科目 | 月額 29,150円 | ||
2科目(土曜) | 月額 21,450円 | ||
本科灘特 | 4科目 | 月額 36,300円 | |
3科目 | 月額 34,100円 |
選択講座 | 土曜(算数Ⅱ) | 月額 5,500円 |
教材費 (半期に1回) |
本科 土曜 |
4科目 | 23,034円 |
3科目 | 22,500円 | ||
2科目 | 20,900円 | ||
本科灘特 |
4科目 | 27,984円 | |
3科目 | 27,500円 |
モデルケース① 本科3科目
関西で社会を含む4科目受験が必須の中学は神戸女学院中のみです。
ここでは、一番多い国語・算数・理科の3科目を受験するケースを見ていきます。
マリンも本科3科目を申し込みました。
入会金 | 教室会費 | 教材費 | 年間合計金額 |
22,000円 | 29,150円×12カ月 =349,800円 |
20,900円×2+1,650円 =43,450円 |
415,250円 |
入会金は入会する初年度のみで、兄弟が在籍している場合は免除となります。
教材費は理科の資料集のみ通期教材となっています。
この年間でかかる費用を月平均にすると、約34,600円。
習い事をいくつかやめることができれば、そこまで負担増とは感じないかなと思います。
マリンは英語とスイミングをやめました。
英語はお遊び程度の教室で月額4,000円、スイミングは8,000円ぐらいだったので、実質増えた負担は22,600円。
モデルケース② 土曜2科目
「平日は習い事があって通えない」、「平日は両親共に働いているから送迎できない」など、平日に通えない方向けに土曜コースも用意されています。
この場合は理科や社会は選択できず、国語と算数のみです。
入会金 | 教室会費 | 教材費 | 年間合計金額 |
22,000円 | 21,450円×12カ月 =257,400円 |
20,900円×2 =41,480円 |
321,200円 |
理科がない分、94,050円お安くなります。
また、本科コースは算数が2コマありますが、通常の土曜コースは1コマです。
2コマを希望する方は、選択講座算数を申し込む必要があり、費用はこのようになります。
入会金 | 教室会費 | 選択講座 | 教材費 | 年間合計金額 |
22,000円 | 21,450円×12か月 =257,400円 |
5,500円×12か月 =66,000円 |
20,900円×2 =41,800円 |
387,200円 |
本科3科目との差は28,050円。
少し割高感がありますね。
3年生や4年生はそこまで授業も多くなく、内容も難しくないので土曜コースで勉強し、本格的に受験勉強が始まる5年生から本科コースに変わる方も多いようです。
マリンは土曜コースで体験を受けました。
生徒は25人ぐらいで1クラス。
廊下に貼ってあるクラス別平均点も比較的高く、決して週1日だからレベルが低いということはなさそうです。
日程的に平日は難しいから悩まれている方は、まず土曜コースを受けてみるのもいいと思います。
ここで忘れてはいけないのは交通費。
マリンは電車で通っていて、往復210円かかっています。
現在は週に3日通っているので、年間約3,000円かかることになります。
そう考えると結構大きいですね。
あとはノート代です。
1科目につき授業用と宿題用のノートの2冊が必要です。
ノートの指定はありませんが、日能研で販売しているノートを使用している子が多く、1冊80円と手ごろな値段となっています。
我が家には残念ながら縁がないので忘れてましたが、日能研には「灘特進コース」があります。
灘集中対策カリキュラムが追加になりますので、本科よりも高め設定になっています。
学費は上の表に記載していますので検討されている方は、参考にしてください。
浜学園
浜学園の4年生の学費をみてみましょう。
入会金 22,000円 ※兄弟在籍の場合、二人目は半額、三人目は免除
公開学力テストの受講料含む
マスターコース | 3科目 | 37,400円 | |
土曜マスターコース | 復習テスト無 | 2科目 | 19,800円 |
復習テスト有 | 25,300円 | ||
復習テスト無 | 3科目 | 26,400円 | |
復習テスト有 | 34,650円 | ||
マスターコース 社会 | 9,900円 |
併習生料金 | 単独生料金 | ||
最高レベル特訓 | 算数 | 8,800円 | 16,170円 |
最高レベル特訓算数(居残指導) | 1,100円 | 1,100円 | |
灘中合格特訓 | 算数・国語セット | 5,500円 | 12,210円 |
テキスト代については、実際に入塾しないと分かりません。
浜学園は専用ノートも購入する必要があり、日能研より割高になることは間違いないと思います。
ここでは仮に年間3科目31,000円にします。
モデルケース① マスターコース3科目
入会金 | 教室会費 | 教材費 | 年間合計金額 |
23,000円 | 37,400円×12か月 =448,800円 |
31,000円×2 =62,000円 |
533,000円 |
兄弟在籍していても半額にしかなりません。
月額は日能研と比較して、+9,812円。
毎月のこの差はジャブとしてきいてきますね。
入学金、教材費と、全てにおいてお高めです。
この年間でかかる費用を月平均にすると、約44,500円。
保育園料再来!!に近いです。
モデルケース② 土曜マスターコース2科目
浜学園も日能研と同じ、土曜のみのコースがあります。
浜学園は毎回、前回の復習テストがあり、通常のマスターコースはテスト代込みになっていますが、土曜マスターコースは復習テストの有無を選択できます。
テキスト代は2科目21,000円と仮定します。
入学金 | 教室会費 | 教材費 | 年間合計 |
23,000円 | (テスト無)19,800円×12か月 =237,600円 |
21,000円×2=42,000円 | 302,600円 |
23,000円 | (テスト有)25,300円×12か月 =303,600円 |
21,000円×2=42,000円 | 368,600円 |
復習テストの有無は選択できますが、ほとんどの人が復習テストを受けているそうです。
復習テスト有の年間合計を月平均にすると、約30,700円。
日能研の算数選択を使いしたよりは安くなっています。
モデルケース③ 土曜マスターコース3科目
浜学園は土曜マスターコースに、理科を含めた3科目が用意されています。
入学金 | 教室会費 | 教材費 | 年間合計 |
23,000円 | (テスト無)26,400円×12か月 =316,800円 |
31,000円×2=62,000円 | 401,800円 |
23,000円 | (テスト有)34,650円×12か月 =415,800円 |
31,000円×2=62,000円 | 490,800円 |
マスターコースの3科目にかかる費用に近づいてきます。
まとめ
日能研と浜学園を比較して、全体的に浜学園の方が高い料金設定になっています。
マリンは日能研に通っていますが、弟のポニョは浜学園に通わす予定をしており、改めて浜学園の学費の高さに正直倒れる寸前です。
進学塾の学費はもろに家計に影響を与えます。
そして今回紹介したのは一番お金がかからない4年生、しかも夏期講習などが含まれていません。
4年生から6年生の3年間で300万円かかるとも言われています。
塾選びは、各ご家庭の懐事情、目指す学校、子どもの性格などいろんな方向から検討する必要がありますが、5年生、6年生と倍々ゲームのように学費がかかってくることは間違いありません。
途中で挫折することのないように、慎重に選んでいく必要があると改めて感じました。